カニエ五連作 感想
どうだ?寂しかったか?ファントムです
Twitter見てる方はご存知かと思いますが、当方先日膝を負傷しまして、入院中でございます。
やれ貧血だ、やれ炎症だ、などで検査やリハビリが詰まっており、まとまった時間が取れないため更新出来てませんでした。
ですがそんな僕もたくさんの薬と処置とリハビリと、皆さんのお祈りのお陰で無事快方に向かっております。#PrayForPhantom
さて、連日の猛暑のなか、四捨五入すると約6794853枚の新譜が出てます。書きたいこともたくさんあるんですが、中でも怪我する前から書こうと思っていた「カニエ五連作」についてちょっと書こうと思います。
まずは四天王の中でも最弱、Teyana Taylorの『K.T.S.E』から。Keep That Same Energyの略で、五連作では最後のアルバムになります。そりゃカニエプロデュースなので、全部カッコいいですし、Teyana Taylorの声もカニエが見出しただけあってドンピシャなんですよね。じゃあなんで最弱なんだよ、というところなんですが、単純に他のもハイレベルなアルバムな上に、一曲一曲のパワーが他のアルバムの方が強いかな、というところになります。あと、ラストの『WTP』でちょっと笑っちゃったっていうのもあります。あれだけ「ワーク・ディス・プッシー」って連呼されたら笑っちゃうので
これは以前紹介したやつです。これはギリギリで『K.T.S.E.』に勝ってるかな、って感じです。アルバムに関しては以前の記事を参照していただけると…………
そして『DAYTONA』と同率でコイツが来ます。この2つは先に出たっていうことと、その後の2枚が強過ぎるというところからこうなってしまいました。残念
そしてここからが本チャンで、「ナズの新譜が出たって〜〜!?」という感じだったんですが、聴いてみるとこれは凄い。カニエのトラックメイキングとナズの出会いって改めて衝撃で、もう今までのナズ越えるレベルですごいと思ってしまいました(というのも、ナズはビート選びが下手だと言われていて、たしかにそういう節があるので)。
もう一曲目から最高で、ナズっぽさもありながら、伝統的でなおかつ革新的?(上手く言い表せない)ビートといった感じで、凄い。あんたが大将!
しかしながら、個人的にカディとのこれを越えるインパクトはなく……。もう『4th Dimension』だけで他の4枚食ってるってレベルだと思ってしまいました……。そしてこのジャケットはカニエの『グラジュエーション』を担当した村上隆が再び担当しています。カニエは村上隆大好きマンなのでいつかやると思ってましたがここで来ましたね。
しかし、カニエのこの五連作、全部30分ないですし7曲くらいで抑えられてます。ただ、このサイズ感は、ストリーミング時代の現代において、最も大事なことかもしれない、と思ったり。アルバムといえば、大体15曲くらい入っていて1時間くらいあるのが常識的だったかと思うんですが、これはCDなどの媒体のものだから成立していたことなのかな、と。手に入れる手段は「買う」しかなかったわけですし、聴くのにも家にあるラジカセかなんかで聴くわけなので、1時間あっても自然と全部聴くというのが当たり前だったんですが、ストリーミングが主流になったことで顧客がアクセスできる曲数が本当に何十倍、何百倍ってレベルに増えたんだと思うんですよ。さらに、聴き方もスピーカーからイヤフォンに変わり、ソファに腰掛けながら聴くというより、通勤中やジムで聴くことが圧倒的に増えているはずなんですよね。だからシングル曲だけ聴かれてその他の曲の人気が低い、ということが起こっているんじゃないか、と予想できるわけです。
カニエはそんな現実を見て、「1時間もあるアルバムを誰が聴くんだよ?」と考えたのかもしれません。あくまでこれは僕の予想でしかないですし、「フルアルバム5枚も作れるかよw」ってだけの可能性もありますし、本当のところはわかんないですけど、少なくとも、今後はこういうアルバムの形が増えてくるのが、ストリーミング時代のあるべき姿のような気がしてきています。求められているのは、フルアルバムではなくEPサイズのもので。その方が作り手も聴き手もありがたい可能性があります。
ということで、カニエの曲を単純に楽しみにしていた存在としても、ストリーミング時代におけるアルバムのあり方とかに疑問を持ち始めていた存在としても、今回のカニエ五連作はかなりインパクトが強かったです。実は、この最後の部分が一番言いたかったことで、その為にもこのカニエ五連作の話は絶対したかったというわけです。鮮度が落ちてしまった……
と、今回はここまでです。これからまたガンガン更新していくので、これからもよろしくお願いします!!
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