J. Cole “KOD” 感想 ⑤ 〜ATMについて〜
皆さんのゴールデン・ウィークはゴールデンだったでしょうか?僕は真っ黒でした。ゴールデンとは? ファントムです
アルバム『KOD』について書いてきましたが、今回は予告通り『ATM』についてです。PVもリリースされ、かなりメッセージ性の強い楽曲、映像になっています。この映像も含め、楽曲から得られる情報から感想的なものを書きたいと思います。
とりあえず、この曲のテーマがドラッグであることは誰の目から見ても明らかだと思います。
ここでの「ATM」はドラッグディーリングによるお金の手軽さのメタファーだと思いました。ドラッグディーリングによって簡単にお金を手に入れられるんですが、簡単に手に入るが故に手放してしまうのも早い、ということなんでしょう。
色んな曲でも触れられているように、ドラッグを売った金で車のようなマテリアリズムを象徴するものを買うことはよくあることです。ドラッグを売ることはもちろん犯罪ですから、犯罪を犯す=自らを傷つけて金を手にしているということで、PVでは手と脚を売るという直接的な表現なのかもしれません。
ドラッグで一時的にハイになるので、空に飛ぶ訳ですが、それが切れた時(燃料切れ)にはかつてないほどの「落ち方」をします。それこそ死んでしまうような。コールは最後死んでますからね。
最初のシーンから、金で人を釣るのはキングとしてのコールですが、これもドラッグの元締めみたいな存在なのかな、と。元締めにとってはドラッグなんて小金でしかないので、描かれているのが$1札なんだと思います。それに釣られているのが子供で、ドラッグの魅力と、その為になんでもやる=犯罪を犯す(最初の子供達がコールのアパートに強盗に入るシーン)ということなのかと。あとは、ドラッグによってお金を失うと、僅かでも縋ってしまうという「悪魔」の表現なのかも。
と、このようにタイトルの『KOD』の意味する3つ
“Kids on Drugs”
“King Overdosed”
“Kill Our Demons”
に繋がったものであるなーと改めて感じられます。
以上は僕が空き時間に書いておいた下書きなんですが、そんな時にPVのプロデューサーが説明しちゃうんですよね。
この動画見た感じだと、別に裏とかは無くて、ただ表現されている通りみたいな感じを受けました。僕の考え過ぎでしたね。お疲れ様です。
今回は以上です。そろそろ『KOD』特集を終わらせたい。
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